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新型コロナウイルスに思うこと

今年のゴールデンウイークは、新型コロナウイルスの感染防止に向けた外出自粛要請が出ており、私自身、ウイルスに感染するのが怖いので、外出はせず、家にいて庭の手入れをしたり、たけのこを掘ったりしながら、過ごそうと思っている。

こんな時期ではあるが、4月25日(土)に東京の飯田橋にある歯科医院に治療に出かけた。東京都では新型コロナ患者が急増しているので、行くのはためらいがあったが、当日の予約は私と妻の二人だけであり、私たちのために診療していただけるということなので、お願いをすることにした。マスクをしっかり着用し、バッグの中にはアルコール消毒液も用意し、準備万端で出かけた。しかし、私が想像していた東京とは様子が全く違っていた。駅のホームに人の姿はほとんどなく閑散としている。車内も空席の状態で、私が乗った車両は5,6人しかいなかった。こんな状態なのに、どうして感染者が多いのだろうと不思議に思うほどであった。しかし、念には念を入れて電車から降りた時には手に消毒をしたり他人との距離も気を付けたりした。二度と経験したくない変な一日だった。

ドラマ「仁」の再放送を見た。主人公の医者が仲間たちと伝染病のコレラに立ち向かう姿は、現代の新型コロナウイルスと戦っている医者や看護師と重なってしまった。心から感謝とエールを送りたい。

「仁」に出てくる少年・喜市が言っていた「生きていれば笑える日がきっと来る。神様は乗り越えられる試練しか与えない」という言葉は、今でも私の心にしみこんでいる。

ドイツのメルケル首相も演説の中で、「戦後、このように、われわれが皆で、連帯で乗り越えるべき挑戦はなかった。これは歴史的な課題であり、人間が力を合わせることでしか、この危機は乗り越えられることができない」と言っている。今、新型コロナウイルスに、私たち人間が、手を取り合って生きていくことを試されているのかもしれない。

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