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仕事を通して見えてくるもの

厳しい寒さが毎日続いている。夜間の寒さは予想以上に厳しいようで、今年は、庭の水道が何回も凍ってしまった。冬の早朝、日課になっている出勤前の犬(アール)との散歩や庭でのボール遊びは正直億劫な時がある。今朝もアールは、私の気持ちも知らずに大喜びで走り回っている。

思い返せば、昨年の1月は夫婦で立川に出かけた。人々が行き交う駅周辺はとても賑やかだった。いろんなお店を覗き、買い物をして楽しい時間を過ごすことができた。その一か月前の12月には、息子夫婦や嫁の両親と東京駅の前でブラジル料理のシラスコを食べた。この時は、12月8日に中国武漢で見つかった新型コロナウイルスの感染症が、これほど世界を脅かすことになるとは思いもしなかった。緊急事態宣言が再発令されて、医療崩壊の危機が叫ばれる中、この先どうなってしまうのだろうと不安になってしまう。

去年の指導監査の時には、施設内のラウンドをしている監査担当者から「トイレがとても綺麗に掃除されていますね」といううれしい話を聞いた。ライフホーム城山では、数年前から介護職員が入所者の介護に専念できるように施設内のトイレ清掃や居室清掃、リネン交換等、主に環境整備に従事する職員を採用している。トイレがいつも綺麗だと気持ちまで綺麗になっていく気がする。入所者にとっては精神的にも衛生的にもとても良いものになっていると思う。

職員のトイレ掃除に対する姿勢を見れば、その人の仕事に対する姿勢も大体見えてくる。二人の職員の清掃の後は、便器の裏側の床までしっかりと綺麗になっており、業務に対する真摯さが伺えた。二人の職員は面談時に、居室の隅々まで清掃の手が入っていけないので申し訳ないと言っていたが、話を伺って改めてその人の仕事に対する心構えや責任感の強さを感じ、その心意気にはとても感銘した。

 

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