フランスの5大会ぶり2度目となる優勝で、2018年FIFAワールドカップロシア大会が幕を閉じた。6月15日の開幕からおよそ1ヶ月間。出場32か国が繰り広げる国の威信をかけた熱戦に夢中になり興奮した。特に、日本戦は大興奮で、日本が得点をすると大声で叫んでしまうので、愛犬アールも私の喜びを感じ取ってくれるのか、顔をなめに来ることが度々あった。今回のワールドカップは試合時間が深夜に集中していたので、熱戦についつい見入ってしまい、この1ヶ月間は夜中に起きたりして寝不足になってしまった。
私がサッカーの本格的なファンになったのは今から50年以上前に、東京12チャンネルのダイヤモンドサッカーを見てからである。前半と後半を2週間にまたがって放送していた。今までに見たことがなかった世界のサッカーを知り、強い衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。そして、1970年には同番組で日本初のワールドカップメキシコ大会の放送をしてくれた。その年には、日本代表がメキシコオリンピックで銀メダルを獲得した。当時、私はオリンピックが最高の舞台と思っていたので、初めて見たワールドカップはまるで、もう一つのサッカーの世界があるかのようであった。
私が憧れた大好きな選手としては、ワールドカップで大活躍したサッカーの王様と呼ばれたペレ、紳士的なふるまいからカイザー(皇帝)と呼ばれたベッケンバウワー、オランダの英雄と呼ばれたヨハン・クライフ、将軍の愛称で呼ばれたプラティニ等がいる。彼ら世界屈指のスーパープレイヤーのプレイスタイルは華麗であり、同時に紳士であった。今回のワールドカップでもすごいプレーの連続が見られたが、フェアプレーの精神に反する残念なプレーも見られた。大げさに痛がる転がり屋のネイマールや醜い遅延行為をした19才の若い天才エムバペ。二人とも天才と褒められていただけに、この落差に私は大いに失望した。もっと相手選手に敬意を払うプレーをしろと言いたい。
ワールドカップに出場した選手からは、死にものぐるいで国の威信をかけて最後まで闘う姿に世界の多くの人の心を奮わせ、心をうたれたことだと思う。日本はベルギーに最後の最後で逆転負けを喫してしまったが、海外メディアも世界のトップ相手に素晴らしい戦いを見せた日本の選手たちのパフォーマンスには感銘を受けているようだった。4年後の2022年には、開催国であるカタールの地で悲願のベスト8を目指してもらいたい。
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