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災害から入所者を守るために

台風19号は東日本の各地に大災害をもたらした。各地で河川の決壊や氾濫が相次ぎ、多くの犠牲者を出した。小倉・葉山島地域は土砂災害警戒区域に指定されているため、ライフホーム城山に於いても入所者を安全に守るための対応に迫られた。12日の15時の段階で、自力で避難することが難しい高齢者が他の避難場所に移動するのが困難なため、上の階に避難することを決断した。特養の職員と各事業所の職員とで入所者の移動に介助が必要な人を車いすやベッドごと2階の入所者を3階に移動した。また、非常食や自家発電機を上の階に運んだ。2階の入所者の方々は、3階で一晩過ごすことになってはしまったが、体調不良を訴える人もなく無事に次の日を迎えることができた。

気象庁は緊急記者会見を開き、命を守る行動を取るように呼びかけていた。今回の台風は想定以上の台風とは聞いていたが、実際にホーム前の道路が池のように水浸しの状態になったり、城山ダムの緊急放流直後の相模川の水位が上昇したりするのを目の当たりにして、改めて甘い認識ではいけないと思った。

台風や集中豪雨による大災害が後を絶たない。当ホームでは、9月25日に土砂災害想定避難訓練を実施したばかりであるが、近年の大雨の増加傾向を踏まえ、今後も災害に対して施設としての対策を強化し、正しい情報を収集し、いざというときの準備をしっかりしておくことが重要であるということを再確認した。

今回の台風によって、今まで以上に自分自身や職員が防災への危機意識を高く持ち、全職員で入所者を無事に避難させるという強い決意と実行力を一人一人が持たなければならないことを新たにすることができた。

ライフホーム城山

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