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深まる秋を感じながら

10月の中頃、東京の歯科医院に治療に出かけた。4月に受診したときには、新型コロナウイルスの感染防止に向けた外出自粛要請が出ていたので、駅のホームに人の姿はほとんどなく閑散としていた。車内も空席の状態で、私の乗った車両には5、6人しかいなかった。しかし、今回は人の往来も多く、元の状態に戻っているような気がした。私自身も以前より緊張感が薄くなったのかもしれない。ヨーロッパでは新型コロナウイルス感染の「第2波」が深刻化している。

日本ではまだ感染者数の増加は見られないものの、インフルエンザと同時流行する懸念もある。気を緩めず、警戒心を持って行動することが大切であることを感じた。

11月に入って気温もぐっと下がり、落ち葉が舞い散る様子に秋の深まりを感じるようになってきた。

秋は気候的に過ごしやすく、芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋などと表現されるように、物事を行うのにちょうど良い季節なので、秋が好きだという人は多いと聞く。

日の入りが早くなり、冷たい風を感じながら花や木が枯れていく様子を見ていると、年齢を重ねるにつれ、老いと寂しさを感じてしまう。若い時には老いることも人生の終わりということも考えることはなかった。66歳になり、両親は既に他界し、身近な存在であった親戚の叔父叔母も亡くなってしまうと、時々自分がこの先あとどのくらい生きられるだろうか、その間にどのように生きたらよいだろうかと考えてしまうことがある。過ぎ去った昔のことを思うことも多くなり、季節の移ろいに自分の人生を重ね合わせて、物思いにふけってしまう。

アメリカの実業家であり作詩家のサミュエル・ウルマンは「年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる」という名言を残した。悶々と過ごしていても時間は過ぎていくだけである。未来志向が薄くなっている自分にとって、自分の想像する未来をどうやって実現するか、未来を見据えて今の自分がどう生きればいいのかを紅葉の中で散策しながら考えていきたい。

 

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