中学校時代に祖母が「慶次には友達が何人いるのか」と聞いてきた。どこまでを友達と言えるかははっきりしていなかったので、クラスの人はみんな友達だし、部活の仲間やお喋りができる関係は友達と思っていたので、100人位と答えた。それを聞いた祖母は「お前はいいね」と笑っていた。以前は友達が多い方がいい、楽しいと思っていたが、案外そうでもなく、年齢を重ねるにつれて分かってきたことは、年齢や生活環境も異なれば価値観も異なった人間同士が良好な人間関係を築こうとするのは、多くの努力と感情のコントロールが必要になってくるということである。簡単なようで結構大変なことである。今では、仲良くしようとして良好な人間関係づくりを築くことに気疲れやストレスを感じ、エネルギーを使うことになんとなく疲れが生じてくる。今の自分には数人でも「信頼できる」「相性がいい」「理解してくれる」「時間を割いてくれる」友達がいれば十分と思っている。
最近読んだ「後悔しないための人生」という本の中で、著者は次のように言っている。
人は自分を取り巻く人たちに、大きな影響を受けるもの。気分を沈ませるような人は手放す勇気を持とう。会う度にネガティブな気持ちになるなら、彼らはおそらく友人ではない。自分の素を出せないような人とは関係を続けないほうがいい。思い出すと不安になり、話した後に疲れを感じるなら直感に耳を傾けて離れよう。自分にエネルギーを与えてくれ、最高の状態でいさせてくれる「正しい友人」もたくさんいる。相性の合わない人と関係を続けることに、何の意味もない。
私も心から同感し、実際にそうしてきた。
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