朝夕めっきり涼しくなり,秋を肌で感じる季節になってきた。緑豊かな自然に囲まれた家の外に出て耳を澄ましてみると、9月まではあれほどうるさく鳴いていたセミの声が、いつの間にか、秋の虫たちの声に変わっていることに気がつく。子供のころ鳴く声を頼りに草むらの中で必死に虫を探した。捕らえたキリギリスやコオロギを虫かごに入れて家に持ち帰り、鳴き声を楽しんだことがある。また、友達と山に出かけては栗やクルミ採りもした。子供の時は考えもしなかったが、今になって思い返してみると、遊びや生活を通して毎日多くの自然や環境に触れることで、季節を感じられる体験をたくさん積んできたのだと思う。
私の実家のお墓は山梨にある。両親や祖父母のお墓が遠いことや仕事の関係でお盆やお彼岸にはお墓参りに行けないことが多い。心の中では気にしていて、この時期に行けないことを申し訳ないと思っている。そんな訳で、墓参りの時期は外れてしまうが、自分が両親や祖父母に会いたいと思ったり感謝したいと思ったりしたときに行けばいいと自分自身には言い聞かせてきた。
墓参りをした後は、本当に気持ちがスッキリして安堵する。普段当たり前だと思っていた日々の生活に感謝を感じ、自分自身や人生を見つめなおす機会にもなったりする。
10月には両親や祖父母のお墓参りに行き、墓前に手を合わせてお祈りをしながら、二人の子供が結婚し、三人の孫に恵まれ家族が無事に生活していること、祖父母や両親が自分へ命をつないでくれたことで今の幸せがあること、そして、福祉の仕事に携わり社会貢献ができていること等の感謝の気持ちを伝えたい。
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